大小15もの坂に囲まれた小さな街・参宮橋は、
古くから明治神宮参拝駅として知られ、
近くに広大な代々木公園を望む閑静な住宅街です。
隣接する国立オリンピック記念青少年総合センターは、
昭和39年の東京オリンピック選手村となった施設ですが、
この二つにNHK、代々木体育館を合わせた敷地を
代々木の原と呼び、帝国陸軍の代々木練兵場でした。
戦後はアメリカに接収されワシントンハイツとなりました。
現在は、独立行政法人国立青少年教育振興機構が運営する
オリンピックセンターに姿を変え、施設も一新されましたが、
戦後史には欠かせない1ページがここにあります。
参宮橋商店会は、昭和26年に設立され、
市民の衣食住を賄ってきました。
時とともに商店の様子も移り変わり、
飲食店の名店が集まる街になりました。
ですが、鎬を削る激戦地という言葉にはほど遠い、
穏やかな暖かい人たちばかりの商店会です。
2014年に【参】をデザインしたシンボルマークが完成。
ステンレスプレートが店頭で光っていると思います。
街路灯には、フラッグがつきました。
明治神宮の鳥居をモチーフに、
坂の街は花の街でもあります。
各店の前には、プランターに花を植えました。
季節ごとに咲く花を是非、お楽しみください。
また、参宮橋は隠れた桜の名所です。
代々木公園は有名ですが、
オリンピックセンターや東京乗馬倶楽部の桜は見事です。
街の中ほどにある枝垂れ桜は、
毎年、行きかう人の眼を楽しませてくれます。
横丁に入ると、丹精を込めた花々に出会えます。
花めぐりをしてはいかがでしょう。